TEA BREAK ≪Rockin’ Jelly Bean≫ ③

TEA BRAKE

-Rockin’ Jelly Bean- ③


「EVA T BREAK」とは、EVA Tシャツに関わったスタッフに、EVA Tシャツに込めた熱い思いや、EVAの個人的な体験を語っていただく特集企画。
第二回目のゲストはEAV Tの中でも独特のアートセンスが光り、多くの固定ファンを持つRockin’ Jelly Bean (ロッキンジェリービーン)さんです。3年前に発売された、レイやアスカのTシャツは、今現在も人気のロングラン商品。その人気の根強さが伺い知れます。


EVAとのコラボTシャツについてのお話は、PART②で


- ロッキンさんと言えば、映画「キラーコンドーム」のポスターのアートワークが非常に印象的でした。あの映画は、ポスターのアートワークと映画に出てくるモンスターがH.R.ギーガー(映画「エイリアン」のクリーチャーデザイン担当)のデザインだという2点が、随分と話題になりましたよね。

R ギーガーは、自分が手がけたモンスターの中では一番よくできてると言っていたそうです。

- あの映画のアートワークを引き受ける経緯はどういうものだったのですか?

R 「キラーコンドーム」の映画の配給宣伝担当が、後に「アメリ」のヒットで知られるK氏で、その方がカンヌであの映画を観たとき、クリチャーデザインがギーガーだということとインパクトある私のメインビジュアルでこの映画はヒット間違いないと直感したらしいです(笑)。それで帰国後、知人づてで話をいただきました。

- そうでしたか。そういう意味では、ロッキンさんの印象的なビジュアルを活かす戦略は成功しましたよね。

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- ところで、ロッキンさんは一度、原画をお借りして原宿エヴァストアで展示させてもらった事がありますが、その時の原画は手描きでしたよね。デジタルでは描かれないのでしょうか。

R 色はデジタルでしますが、原画は鉛筆で手描きです。

- 最近は原画もデジタルで描かれるイラストレーターさんが多いと聞きますが、ロッキンさんが手描きにこだわる理由があったら伺えますか。

R やはり、鉛筆と紙のテイストがまだデジタルでは完全に再現されているとは思えませんし、作品として原型となるオリジナルを残す事がとても重要な事だと思っていますので。

- なるほど、確かにそういう考え方も重要ですね。しかし、Tシャツではその手描き感を再現するのはなかなか難しいですよね。

R これはデザインだと思っています。Tシャツとして着てカッコ良ければ、手描き感を出す必要もないですし、逆にワザと荒くしてそれで魅せる場合もあります。

- なるほど。ロッキンさんデザインのTシャツは、どれもエロティシズムにあふれていますよね。

R そういう意味では着る人を選ぶTシャツではないかと。

- そんなことはありませんよ! 今回の新作のQのアスカのTシャツは大人気でした。特に台詞がはいっているのが非常に新しかったですよね。

R 今までは、元々30代、40代が購買層として想定していたので、文字を入れるとそういう人は着づらいと思って、あえて文字を入れずにできるだけシンプルにしていたんですが・・・ じゃあ、もっと自由に描いた方がいいですかね(笑)。

- ロッキンさんらしさが全開した、新しいデザインも楽しみにしております! 今後のご予定は?

R EVAについては、秋口にかけていくつか商品を出す予定です。EVA以外ではようやく初めての画集を出す準備をしています。日本だけじゃなく、海外でも出版する予定です。

- おお、それは楽しみです。画集について詳しく教えてもらえますか?

R 年内には出す予定です。内容は私がRockin’ Jelly Beanという名で絵を描き始めてから日本に戻って来る頃までの、割りと原画を中心としたアナログな作業を中心に見せる作品集です。相当ボリュームあるものになる予定ですのでお楽しみください。

- そろそろお時間となりました。もっと色々と聞きたい事があるのですが、今回はここまでで。ロッキンさんの活動、そしてEVA×Rockin’Jelly Beanの作品たちも、楽しみにしております!
  本日はありがとうございました。

R こちらこそ、ありがとうございました。(了)